個々人に最適な健康増進、疾患予防の実現に向けた
学術共同研究へのご協力について

日本電信電話株式会社(以下、「弊社」といいます。)は、「個々人に最適な健康増進、疾患予防の実現に向けた研究へのご協力について」に役立つ情報の提供をめざして研究を進めてまいります。この度、その一環として、東京大学医科学研究所(以下、「東大医科研」といいます。)と共同研究を実施することになりました。

遺伝情報と合わせて健康診断(人間ドックを含みます。以下、総称して「健診」といいます。)や生活習慣などの幅広いデータを用いて解析することで、体質に関連のある遺伝子の同定や生活習慣病を中心とした疾患リスク予測モデルの構築、個々人の体質に応じた食生活や運動習慣といった健康増進方法の解明など、遺伝情報と他の健康情報との関係性や傾向を明らかにしていきます。さらに将来的には遺伝的な体質にあった病気の予防や治療へとつなげてまいります。

この共同研究ではお客様のご同意が得られた場合に限り、NTTライフサイエンス株式会社(以下、「NTTライフサイエンス」といいます。)が提供する「Genovisionの遺伝子検査サービス「Genovision-Dock」」(以下、「遺伝子検査サービス」といいます。)受検の際にNTTライフサイエンスがお預かりした個人遺伝情報等 (本書「2」参照)を、個人を特定できないように匿名化(特定の個人を直ちに判別できないように加工及び管理(例:氏名を遺伝子検査サービス用IDに置き換え、対応表はNTTライフサイエンスのみが保持し、個人遺伝情報 (本書「2」参照) と対応表は別に保管する)します。ただし、個人遺伝情報の全部または一部を加工することはありません 。)したうえで弊社及び東大医科研に提供し、弊社及び東大医科研において研究に活用させていただきます。多くの方々にご協力いただくことで信ぴょう性の高い解析結果を得られると考えておりますので、ご賛同いただける方はわたしたちの研究にご協力いただければ幸いです。

なお、研究利用への協力および情報提供に同意しない場合でも、お客様に不利益が生じることはございません。遺伝子検査サービスの検査結果判定やそれに付随するサービスは変わらずご利用いただけます。

研究利用に関するご説明

1.この研究の目的とお客様にご協力をお願いする理由

この研究は、「個々人に最適な健康増進・疾患予防」に役立つ情報を提供することをめざした研究で、東大医科研と共同で実施します。

少子高齢化に伴い、生産性を維持・向上するために従業員の健康管理を実践する「健康経営」が重要なテーマになりつつあります。企業における健診という機会を通じて得られる結果と遺伝情報に加え、生活習慣のアンケート、スマートフォンで得られるライフログといったビッグデータも活用して、疾患リスクや体質等の特徴判定と、望ましい行動や生活習慣を明らかにしていく課題に取り組みます。

そこで、多くの方々を対象に、この研究へのご協力をお願いしたく、この文書では、詳しい内容についてご説明します(以下、この研究へご協力いただける方を「ご協力者様」とします。)。

なお、未成年者の場合は、この研究へご協力いただくことはできません。

2.この研究にご協力いただく内容と研究期間

この研究に同意していただいた場合は、NTTライフサイエンスが遺伝子検査サービスの提供のために取得させていただいた以下の情報(以下、総称して「個人遺伝情報等」といいます。)について、ご提供お願いします。

  • (1)遺伝子検査サービスのために医療機関が採取したあなたの血液からNTTライフサイエンスが株式会社理研ジェネシスに委託して解析した情報(以下、「個人遺伝情報」といいます。)
  • (2)雇用主が保管するあなたの健康診断結果及び人間ドックの検査結果(現在の雇用主である会社への入社から退職までに行うすべての健康診断結果及び人間ドックの検査結果を含みます。あなたからの同意だけでなく、あなたの雇用主からも別に同意を得られた場合に限ります。雇用主が保管するあなたの健康診断結果及び人間ドックの検査結果について、以前に雇用主から利用目的が通知されている場合、本項をもって、雇用主からの利用目的変更の通知とさせていただき、この利用目的の変更に同意いただくものです。 対象とする項目は、「Genovisionの遺伝子検査サービス「Genovision-Dock」同意説明文書」「別紙1」 をご参照ください。)
  • (3)NTTライフサイエンスが同社のウェブサイト等で実施するあなたの生活習慣(食事、運動等)及び生活習慣に関する履歴、あなたの性格、あなたやご家族がこれまでにかかった病気等に関するアンケートについてのあなたの回答結果

個人遺伝情報等を取り扱う際には、NTTグループの知見を活用しながら、組織的、人的、技術的な措置を講じます。たとえば、個人遺伝情報等は、個人を特定できないように匿名化(特定の個人を直ちに判別できないように加工及び管理(例:氏名を遺伝子検査サービス用IDに置き換え、対応表はNTTライフサイエンスのみが保持し、個人遺伝情報と対応表は別に保管する)します。ただし、個人遺伝情報の全部または一部を加工することはありません。)したうえで管理され、目的達成に必要な範囲内で個人を特定して利用します。

この研究の期間は、東大医科研の倫理審査委員会による承認および研究機関の長による許可の後、NTTライフサイエンスが遺伝子検査サービスの提供を終了する時点までを予定しております。現時点では、遺伝子検査サービスの提供の終了は予定されていませんが、将来、遺伝子検査サービスの提供が終了される場合には、NTTライフサイエンスは一定の予告期間をおいて通知します。

3.この研究の方法

この研究では、たくさんの方々のゲノム情報と健診情報、生活習慣などを収集することが必要です。たくさんの方々のご協力が得られたあと、貴重なゲノム情報と健診情報等を用いて、体質に関連のある遺伝子の同定や生活習慣病を中心とした疾患リスク予測モデルの構築、個々人の体質に応じた食生活や運動習慣といった健康増進方法の解明などについて、調べていきます。ただし、その場合でもご協力者様のお名前などの個人情報は、研究を行うデータから削除していますので、どうぞご安心ください。

遺伝情報の解析方法

抽出したDNAから、SNPの解析を行います。SNPとは、ゲノム上の配列のうち1塩基が変異したもので、ヒトゲノムでは約1,000塩基に1つSNPが存在します。この変異は、薬の効き方や栄養素の代謝、病気のかかりやすさなどの体質の個人差に関係しているため、SNP情報と生活習慣や健診情報などと比較しながら研究を行います。今後、より有効な解析方法が開発された場合には、その方法も使用する予定です。

スーパーコンピューターやクラウドの利用

より効率的に研究を進めるため、DNAの解析やデータの統計解析を、東大医科研や外部の解析機関のスーパーコンピューター及びクラウドの演算能力等を利用して、日本電信電話株式会社及び東大医科研が行うことがあります。

4. この研究からご協力者様に直接もたらされる利益はありません

これまで述べましたように、できるだけ早く研究成果が得られるように、この研究の実施体制には様々な工夫をしておりますが、それでも、複雑な解析結果を正しく解釈できるようになるためには、さらなる技術の進歩や検証作業が必要で、長い時間がかかることが予想されます。そのため、短期的にご協力者様自身の健康や治療にとって有益な情報をもたらすような成果が出るかどうかはお約束できません。

しかし、この研究の成果は、今後の予防分野の発展に寄与し、その結果として、将来ご協力者様と同じ体質の方の健康増進や疾患予防などがより効果的に行われることが期待されます。そのため、この研究への参加は、直接ご協力者様ご自身の利益になるものではなく、予防分野の発展やサービス改善のためになるものとご理解ください。

5.この研究に参加されない場合でも不利益を受けません

この研究に参加するかどうかは、ご自身の自由な意思でお決めください。ご協力いただけない場合でも、今後の健診や遺伝子検査サービスにおいて一切不利益を受けることはありません。

6.この研究に同意された後でも、同意撤回が可能です

ご協力者様がこの研究にいったん同意された後でも、協力を取りやめたいときには、弊社(本書「14」参照。)またはNTTライフサイエンス(「Genovisionの遺伝子検査サービス「Genovision-Dock」同意説明文書」「第10.」参照。)までお申し出ください。同意撤回のお申し出をなさっても、一切、不利益を生じることはありません。

研究利用の同意撤回のお申し出をされた場合、以下のとおり対応させていただきます。

  • ・ご協力者様の個人情報について、以後の研究における利用を停止します。
    ただし、お申し出をいただいた段階で、既に研究に使用されており、使用の停止が困難な部分(その結果が公表されている部分も含みます。)については、使用を停止することはできません。

7.ご協力者様お客様の人権は守られます

この研究は、東大医科研の倫理審査委員会で審査を受け、科学的に妥当であり、ご協力者様の人権への配慮がなされている適正な研究計画であることが確認され、承認を受けたものです。日本電信電話株式会社及び東大医科研は、ご協力者様の遺伝情報を雇用主に提供することはありませんのでご安心ください。

8.プライバシー(個人情報)は厳重に保護されます

この研究は、「2.この研究にご協力いただく内容と研究期間」や「3.この研究の方法」でご説明したように、東大医科研との共同研究として実施します。そのため、共同研究先である東大医科研にご協力者様の匿名化したゲノム情報やデータの一部を提供することがあります。

しかし、ご協力者様の名前や個人を特定できないようにID 番号化し、個人情報が決して漏れることのないように、NTTグループの技術を活用して厳重に保護したうえで提供いたします。

この研究から得られた成果は、医学雑誌などに発表されることがありますが、この場合もご協力者様のプライバシーは守られ、ご協力者様の個人情報が外部に漏れることが一切ありません。

9.お預かりした情報の活用や管理について

お預かりしたゲノム情報、生活習慣の情報、及び健診結果の情報は、それが誰のものかわからないように個人情報をID番号に置き換えられた状態でこの共同研究に使用させていただきます。

また、お預かりした情報を使用する場合は、科学的・倫理的に妥当な使用計画を持ち、十分なセキュリティ基準を備えていることが東大医科研の倫理審査委員会で確認されたこの共同研究における研究計画に限りますので、どうぞご安心ください。

10.遺伝情報は、個別にお教えすることはありません

『この共同研究で得られた遺伝情報』は、原則としてご協力者様にお教えすることはありません。複雑な解析結果を正しく解釈できるようになるためには、さらなる技術の進歩や検証作業が必要であり、とても長い時間がかかることが予想されるためです。

もし、画期的な研究の進展があり、ご協力者様自身の健康管理や治療にとって有益になる可能性がある情報が得られた場合にも、ご協力者様個別のご案内ではなく、様々なサービスへの実装という形で還元します。

11.費用の負担について

『この研究に必要な諸費用』は、ご協力者様が負担することはありません。

12.研究資金と利益相反について

この研究は、主に研究主幹によって調達された研究資金を元に実施されます。

この研究に携わる全研究者は、この研究の公正さに影響を及ぼすような利害関係がないことを、研究を行う際の審査において確認します。

13.知的財産について

この研究の結果から特許権、またはそれに基づいた知的財産が生じる可能性がありますが、ご協力者様個人がこの知的財産権を持つことはできないことをご承知おきください。

14.わからないことがあったときの対応と連絡先

この研究について、不安に思われることや、ご相談されたいことがありましたら、いつでもお申し出下さい。また、遺伝に関するご相談などの専門的なご質問などについては、NTTライフサイエンスのカウンセリングサービスをご紹介することもあります。


連絡先:

名 称 日本電信電話株式会社 メディカル事業推進室
住 所 東京都千代田区大手町一丁目5番1号ファーストスクエア イーストタワー
電話番号 03-6838-5687(代表)